拘束時間に対して報酬があると考えているうちは成長しないし、そう考える社員を多く抱える組織は発展しないでしょう。
ここだけの話ですが、ibgのチャレンジは、日本と中国の若い人たちにそれをどう理解してもらうかということです。

仕事の中には自分の成長のために、勉強(修行)として働かなくてはいけないことがあります。
それが、自己に対する投資です。
特に、若いうちにレベルの高い集団で仕事をすることの重要性はこういったところにあるのです。
欧米のビジネスの世界では仕事を求める若者はインターン期間を経てトレーニーになります。
資格を有する、Qualifyされるまでに数年かかるのが普通です。
日本では企業が若者を一括採用し正社員とした後(試用期間というのもあるが)、新入社員教育で面倒を見ます。
つまり、企業が資格を有しない若者を正社員として給料を払いながら教育してくれるのです。
欧米のビジネススクール(MBA)は、新入社員教育を学校が行うようなイメージと考えていいかと思います。
「時間を拘束されることによってお金をもらっているのだ」と考える若者は日本と中国に多い(たぶん、日本より中国の方が多い)。
仕事と報酬という基本的なことだって、国が変われば考え方は違ってきます。
グローバル化といっても、報酬のような基本的なことからちゃんと共通の認識を持っておかないと、うまく行かないと思います。
