今起きている問題に向き合うために 
~ヨーロッパの近代化を見つめる~

ブログ『ウィズ/ポストコロナ時代を自分らしく生きる~ブログ整理(タグ)の考え方~』において、我々の考えの概要を紹介しました。

この考えを整理するまでに、最近のニュースや、マスコミの報道、また歴史(日本、世界)や書籍など、多岐にわたる議論を行ってきました。

これら議論の内容も知りたいという声もありましたので、いくつかに分けて紹介します。

今回は、向き合うテーマの背景にある、『ヨーロッパの近代化』についてです。

 

目次

どうして近代化を振り返るのか?

今後ますます顕在化する問題として、6つの『1. 向き合うテーマ』を挙げています。
(下図の左『1. 向き合うテーマ』の①~⑥)

向き合うテーマに挙がっている問題は、コロナが原因で起こっているのでしょうか? 

実はコロナにより顕在化しスポットライトが当てられるようになっただけで、本当は以前から存在していたのです。
それも我々が生まれる、ずっと前から。

現代では我々が当然だと捉えている、『主権国家』や『民主主義』、『資本主義』などの概念が生まれた近代が、今顕在化していることと大きく関係しているのです。

 

ヨーロッパの近代史と日本の関係は?

皆さん、世界史の授業で学んだ『ヨーロッパ近代史』は、覚えていますか?

私はどうも時代の流れや地域の背景などを考えず、ぶつ切りに出来事を説明されたためか興味が持てず、ほとんど記憶に残っていませんでした。(言い訳ですね、、、)

議論のなかでヨーロッパ近代史の話が出てきたので、慌ててネットで勉強しました。

 

近代史をウィキペディアで調べてみると、概説として以下が載っています。

<近代とは>
時代区分としての近代を象徴する要素は、ヴェストファーレン条約に始まる主権国家体制の成立、市民革命による市民社会の成立、産業革命による資本主義の成立、ナポレオン戦争による国民国家の形成など、18世紀後期以降のヨーロッパで成立し、現代世界を特徴付けている社会のあり方である。

19世紀以後、ヨーロッパで完成したこれらの社会のシステムは、日本を初めとする欧米以外の諸国にも伝わり、世界全体を覆うようになる。

ウィキペディアより引用

1868年、政権が徳川幕府から明治新政府に引き継がれて行われた明治維新も、ヨーロッパの近代化を参考にしています。
我々日本の近代化を振り返る前に、その大本であるヨーロッパの近代化を理解することが大切なのです。

 

近代化のパラダイムシフトが問題の原因!?

近代においては、それまでの近世で当たり前だった価値観からの転換(パラダイムシフト)が数多く起きました。
宗教革命に市民革命、産業革命など、『革命』がつく出来事は、基本的に何かしらの転換が起きています。

ヨーロッパ近代史において起きた革命を簡単に纏めたものが、以下になります。

リストの一番右に、『現代への影響』に関する考えを纏めています。

近代化を進めるなかで行ってきたパラダイムシフトが行き過ぎたことにより様々な問題が発生し、それが現代まで続いているのです。

 

問題にどうやって向き合うのか?

我々がこれらの問題に向き合う際に、その原因となっている近代化で起きたパラダイムシフト(価値観の転換)を抑えておくことはとても大切です。

近世の理不尽や不都合に向き合い、多くの犠牲を払って行われたパラダイムシフトが近代化です。
その近代化が現代の問題の原因となっている場合、単純に価値観を取り去ったり、元に戻すことは困難です。

つまり今の逆をやればいいという、単純な二元論では片付けられないのです。

 

ではどのように、問題に向き合うべきなのでしょうか。

その一つが『2. 求められるパラダイムシフトと促す行動』で挙げている、①~④の一連の行動です。

  • 幅広い情報や考えに触れて視野を広げ、(2-②視野拡大)
  • 自分で考えて自己の主張を持ち、(2-①自己探究)
  • 他者と共有するなかで更に磨き、(2-③対話/コミュニケーション)
  • 新しい価値観を共に形成していく。(2-④連帯/共同主観)

 

問題が複雑化する現代では、どの様な問題にも応用できる考え方ではないでしょうか?

皆さんも正解のない問題に向き合う際には、4つのステップからなる行動を意識されてはいかがでしょうか。