縦割り行政は打破できるか?
 ~タコツボ問題の本質~

日本の大企業の一番の問題点は魅力的な人がトップにならないということです(私が働いた大企業の経験からも)。トップになるような人はたいてい誰からも危険視されないような温厚な一見人格者風です。指導力や決断力のある人物がトップに立とうとすると、周りが足をひっぱることになる。自分や自分の組織(事業部・部・課 等々)の不利になる改革なんてやってもらいたくないから調整型のトップを選ぶのです。要するに、組織的には非常に自閉的な運命共同体です。昔から言われる「村社会」なのでしょう。


縦割り行政を排するなんて生易しいものじゃない。もっと根が深いと思います。


タコツボの中にタコツボをつくり、その中にまた小さなタコツボをつくる。一つ一つのタコツボは、他のタコツボとの現実の関係から逃避して成り立っている。自分たち以外にタコツボはない前提に立つ。対外的な問題(あらゆる関係性)など解決できるはずはない。タコツボにはタコツボの和があり、和を乱す者は許されない。。私企業だけじゃなくて、日本の政府の仕組みも同じですね。日本が大きなタコツボともいえる。一つのタコツボだけで一生が終わるならばそれほど楽で安易なことはない。 


 ポストコロナの世界で日本は生き残ることができるか?


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