議論の幅を広げよう!
 ~「民度」発言騒ぎに思うこと~

先日麻生大臣の「民度」発言が問題になっていました。メディアが大騒ぎするような問題ではないのですが、、、。どうして「ethical(倫理的)」って単語を使わなかったのでしょう? ポストコロナの世界は国民一人ひとりの倫理観を … 続きを読む

教育の意義まで立ち返ろう
 ~ポストモダンをも踏まえて・・・~

ポストコロナを考えた場合、どの問題の解決策も簡単ではありません。しかし、究極的には「教育」が基礎の部分にあると思われます。結局は一人ひとりの倫理観にゆだねられている部分が多いからです。きまりきった知識を教えるのが教育じゃ … 続きを読む

歴史への向き合い方
 ~客観と主観を行き来する~

日本人にとって歴史が苦手なのは、歴史も「異文化理解の問題」だからでしょう。他者の理解、他国の理解と同じことです。また、死後の世界だって他者であり、宗教観の希薄な今の日本人は死後の世界との対話も苦手です。 歴史は、史実を史 … 続きを読む

個人の自由と公共の利益
 ~日本の民主主義~

ポストコロナの世界で大きな争点となるのは、やはり「個と公共の問題」でしょう。 日本は個人の自由が最大限認められている、そして平等意識も極めて高い。それでも国民は「もっと!」と叫んでいる状態だと思います。自己中人間が大量に … 続きを読む

資本主義と民主主義の未来
 ~抱える問題を解消できるか~

アメリカ、特にニューヨークはエゴイストの集まりです。それはリベラルな思想を支える個人主義の行き過ぎによるものです。自分さえ良ければいい態度から公共性が急速に蒸発しました。ところが自由を満喫しているうちに自由すぎる環境に疲 … 続きを読む

個人の自由の前提となるもの
~一人ひとりが倫理観を持つ~

個人を重視すべきか公共を重視すべきかという問題なのですが、日本社会は個人主義を基調としているかどうか怪しいし、自己決定権を基本としているようには思えません。パチンコに行くのも釣りに行くのも自己決定なのですが、、、。 要す … 続きを読む

パラダイムシフトに備えよう
~出発点は個の確立~

遠隔教育コロナで導入加速へ 学校側に課題、7割意向なし時事ドットコム2020年04月06日07時12分 政府は、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、インターネットを使った遠隔教育の導入を加速させる方針だ。3日の未来投資会議 … 続きを読む

連帯するために大切なこととは?
~異例の英女王TV演説から~

新型コロナウイルスによる感染拡大が続く中、イギリスのエリザベス女王が異例のテレビ演説を行い、「私たちが団結し、強い意思を持ち続ければ、打ち勝つことができる」と国民に連帯を呼びかけました。 NHKニュース 『“団結し打ち勝 … 続きを読む

これからのリーダーのありかたは?
~動的コミュニケーション~

ウィルスの問題にメドがついたら、一番最初に見直さなければならないのはリーダーシップのありかたでしょう。日本のリーダーのコミュニケーションは静的(スタティック)です。それは、専門分野に分けて官僚に分析させるやり方で、動的( … 続きを読む

日本人が失ったものとは?
 ~Social Distanceに思うこと~

アメリカ型の国家は人間優位であり物質優位の世界観や人間観を持っています。しかし、アメリカもここ半世紀近く悩み続けています。自由主義が行き過ぎて人は自分勝手に振る舞い民主主義の平等性と個人の自由の折り合いがつかなくなったの … 続きを読む

連帯を生み出そう
 ~反抗的人間~

カミュは『反抗的人間』(1951年)の中で、全体主義への警戒は個々の生に立脚すべきで、生に根差した反抗が連帯を生むと言っています。 われ反抗す、ゆえにわれらあり。 自分の中学から高校にかけてを振り返ると、体制への反抗が学 … 続きを読む

Submissive(服従的)ということ
 ~カズ・ヒロ氏のインタビュー~

第92回アカデミー賞の「メイクアップ・ヘアスタイリング賞」をカズ・ヒロさんが受賞しました。カズ・ヒロさんは昨年に米国の市民権を取得し、現在は日本国籍ではなくアメリカ国籍です。 授賞にあたり日本の記者から「日本での経験が受 … 続きを読む

不条理に慣れてはいけない 
 ~カミュの小説『ペスト』より~

武漢で発生した肺炎の件でカミュの小説『ペスト』を思い出しました。 カミュは不条理が人間を襲う事を書いています。今回の肺炎も不条理です。不条理は絶望的状況とも言えます。肺炎終息のメドはたっていませんが、これまで亡くなった方 … 続きを読む

エコロジー思想の先駆者
 ~岡倉天心~

名古屋で話題になっている展覧会よりも、こういった意味のある試みに注目が集まり政府としても助成すべきだと思います。特に環境大臣になる人は人間と自然の関係を正そうとした岡倉天心を勉強してもらいたい。 天心の思想の本質さえ振り … 続きを読む

世界史を振り返る
 ~精神の近代化~

政府主導の働き方改革の意見交換が活発になっているようです。 大前提として、世界と日本の歴史の流れ、その中で日本の特異性を頭に入れておいたほうがいいと思いました。 世界史の流れはご存知の通り、ルネッサンス・・・・&#x27 … 続きを読む

文化と文明の関係
 ~福沢諭吉~

反ナショナリズムの人たち、それも政治家である場合、自分の国の伝統や文化をほとんど承知せず勉強もしようとしない傲慢さは非常に危険なことです。 福沢諭吉は140年ほど前に著書『文明論之概略』の中で、「国の独立は目的なり。今の … 続きを読む

文明と文化のギャップ
 ~エドウィン・ライシャワー~

夕べの西新宿1丁目の交差点です。 傘の波に思わずシャッターを切りました。 新宿は311前のいつもの新宿でした。 1980年に入ってから『ライシャワーの日本史』は日本語版が出版されました。 30年ほど前のことです。 ライシ … 続きを読む

自然と調和する
 ~雪の兼六園に思う~

西欧と違って、東洋的な文明は自然との調和度が高い。 自然を征服しようなんて傲慢な気持ちはなく、人間との一体化をはかろうとします。 早朝、雪の兼六園を歩いていると謙虚な気持ちになります。 相手を説得しようと自己主張する自分 … 続きを読む