下の図は、コミュニケーションのレベルが高度になると、信頼や協力関係も上がっていくという説明です。
コミュニケーション レベル1
自分の部門の仕事だけが片付けばそれでいい、自分の与えられた仕事だけが完了すれば、それでいいというのが、防御的(defensive)コミュニケーションです。
昔の日本軍の陸軍と海軍の関係や、多くの製造業でも製造部門と販売部門なんて、大抵は防御的コミュニケーションに陥っています。
これでは、1+1が0.5にしかなりません。
コミュニケーション レベル2
相手に敬意を表するコミュニケーション(respectful)というのは、少々分かり難いかもしれません。
顔では笑って友好的だけど、積極的に協力するまでには至っていない状態のことです。
会議を開催すれば参加するけど、前向きな発言はしないで(笑顔で)黙っているケースです。
実は、外国人にとって日本人のこの態度が一番やりにくいのです。
この状況では、1+1が1.5です。
コミュニケーション レベル3
1+1が3になるような相乗効果を生む(Synergistic)コミュニケーションが、信頼を生み協力関係を構築して行くのです。
アメリカが今後も強力で、中国が発展途上国のままであれば、これまでのアメリカの子分として、列島の中で「見て見ぬふり」を決め込み、自分を騙し続ければいいのかも知れません。
しかし、現実を冷静に見てみると、どうもそうは問屋が卸さないような気がします。
コミュニケーションだって、世界の認識を共有しておいたほうが、自己防衛のためにも賢明かもしれません。