BEFORE背景・目的
精密機器大手のアジア・パシフィック地域のビジネスは、将来予測されている市場拡大に備え、製品供給体制のレベルアップが急務であった。各地域30拠点への出荷は日本本社から直接行われており、管理コスト高に加えリードタイムが長かった。製品ライフサイクルが短いビジネスでは、製品供給のスピード化と在庫数量の適正コントロールを同時に実現した上で、域間の在庫偏在も解消する必要があった。そこで地域拠点への製品供給を統括する物流センターを新設し、サプライチェーン全体の見直しをすることとなった。
AFTER成果・価値
地域内の在庫数量減少と欠品率削減を同時に実現し、ビジネス拡大と顧客満足度向上に貢献した。
30,000万点を超える製品物流の煩雑さが劇的に改善された。情報の一元化と即時化により、判断や意志決定業務に集中できるようになった。
PROCESS3つの視点からの取り組み
3つの視点01戦略~事業・業務
- 積送中を含む全在庫の一元化
- 需要予測ロジック策定
- 最適発注量算出
- 新物流業務プロセスの定義
02組織・人
- 新物流センターのミッション定義
- 人員計画と収支計画策定
03IT活用
- 統一業務運用基盤の確立
- 情報リアルタイム化
- 3PLとの統合