米国工場買収後の新業務プロセス整備と情報システムの構築
BEFORE背景・目的
日系企業が買収した約100年の歴史を持つ米国工場では、長年の生産現場の属人化により業務プロセスおよび情報システムがブラックボックス化していた。
買収後の短いTransition Service Agreement(TSA)期間内に、既存生産業務プロセスと現行システムの仕組みを明らかにしつつ、ローカルスタッフの課題意識や日本のモノづくりと事業統合の観点を基に、異なる企業文化、日米の考え方や言語の違いを乗り越えて新規業務プロセスを再定義し、情報システムを構築することが急務であった。
AFTER成果・価値
極めて短いTSA期間内に組織、国籍、文化や言語の壁を乗り越え、新業務プロセス・新システム(ERP、APS、MES等)への移行を実現した。
また、属人的な生産現場の暗黙知の形式知化にも成功し、生産活動の一層の飛躍への基盤をつくった。
本プロジェクトの成功体験は、国籍や部門を越えて一体化した相互信頼と協力意識という副次効果をももたらした。
PROCESS3つの視点からの取り組み
3つの視点01戦略~事業・業務
- 完全分離に向けた計画策定
- 属人化された業務の可視化
- 事業統合後のプロセス再定義
- 生産関連マスタ体系の統合
02組織・人
- クロスボーダーのコミュニケーション、ファシリテーション、変革管理(Change Management)の支援
03IT活用
- ERP、APS (Advanced Planning and Scheduling)、MES(製造実行システム)を同時導入
- 計画から実績収集までを自動化