絵日記の書き方 
~迷子になる地図のノート紹介~

目次

絵日記にも手順書!?

今年は娘が小学校に上がったので、親として初めて夏休みの宿題に取組みました。夏休みの宿題の代表格である絵日記に挑戦する姿を見ていて、発見がありました。小学校から配布された絵日記用の資料には、下書き用の原稿用紙(200字詰めでなく、マスの大きなもの)と、本番用の画用紙(上に絵を描く場所、下に文章を書く場所がある)、そして書き方の手順書(説明)がありました。

書き方の手順書には印象に残った出来事を選び、下書き用の原稿用紙に、

  1. いつ、だれと、どこに行ったか
  2. そこで何をしたか
  3. 自分がどう思ったか

の3つに分けて、文章を考えるよう書かれていました。

そして親に下書きの内容を見てもらってから、本番用の画用紙の下の部分に文章の清書をしましょう。文章が書けたら一番印象に残っている場面を思い出し、絵を描きましょう。色鉛筆やクレヨンを使い、丁寧に色も塗りましょう。と詳細な手順が記されていました。

娘は絵を描くのが好きなので、文章が出来上がると楽しそうに絵を描いていました。何を描いたのか質問すると、細かなところまで思い出して描けており、子供の記憶力はすごいなと感心してしまいました。文章を書くことには未だ慣れていないようで、『楽しかったです』という味気ない内容だったので、『何が一番楽しかったのかな?』や、『どういう風に楽しかったのかな?』と質問しながら、文章の内容も豊かにしてもらいました。

 

絵から入る右脳派か、文章から入る左脳派か

小学校の頃の記憶は曖昧なのですが、私は絵日記に苦手意識を持っていました。それはどんな絵を描けばいいのか思いつかず、考え込んで時間が過ぎてしまっていたからでした。今回見た手順書に書かれた思考の順番に沿えば、描きたい絵が明確になるので私も苦手意識を抱かなかったのかなと感じました。

ウェブで絵日記の書き方を調べてみると、『文章から先に考えるスタイル』と『絵から先に考えるスタイル』があるようでした。絵を先に書くことで文章を書く場面を振り返ることができたり、絵を見ながら親が質問することで文章の内容を会話から引き出すことにつながるのでお勧めですと書かれていました。素直な子供だと、印象に残った場面を頭に浮かべて絵を描くことが出来るのでしょうが、私のようなひねくれた性格だと何の絵を描くのかが不明確だと筆が進まなかったのかもしれません。

小学校から配られた丁寧な手順書は、子供たちが苦手意識を持つことなく絵や文章で自分の気持ちを表現するためにとても役立ちます。手順を通して慣れるに従い自分なりのアレンジを加え、自分らしい豊かな表現力を身に着けて欲しいと願っています。考える手順や表現方法は、一つではありませんので。

 

当サイト(迷子になる地図)のオリジナルノート

2021年3月に当ブログサイト『迷子になる地図』を開設して、1年半が経ちました。ブログを通して伝えたいことや、皆さんと一緒に考えたいことなどを文章にして発信してきました。今一度原点に立ち返り、伝えたい内容をシンプルに再整理しました。そして編集者とデザイナーの協力を得て、オリジナルのノートという形に仕上げました。

迷子になる地図ノート(表紙とイラスト)

ノートの前半パートでは、ブログ記事として紹介している『迷子になる意味』や、『現状を捉える6つの視点』、『目指す世界の変化』などを、分かりやすいデザイン(イメージ)と文章で説明しています。

後半のノート部分は、6つの視点で物事を捉えたり深く考えられるように、6つの視点のアイコンを埋め込んでいます。

迷子になる地図ノート(ノート部分)

 

ノートの活用イメージ

ノートの作成を支援して下さった編集者の谷島宣之さんが、ノートを紹介する記事を書いてくださりました。

谷島さんは記事のなかで、まず絵を描くことから始め、その絵を眺めながら6つの視点で気づいたことや感じたことを書くスタイルを紹介されています。絵日記が苦手な左脳型の私は、右脳から入るアート型とは違った少し違ったスタイルでノートを使っています。

一つ目が、思いついた事や考えていることなどを絵ではなく、どんどん文字(メモ)として上のページに書き、その内容を6つの視点に整理しながら、抜けている視点を確認したり追加で考えたりして、6つの視点から構造的に捉える。これにより抜け漏れを補ったり、項目同士の関係性を整理したりするのに使用しています。

考えている内容を整理しながら、思考を深掘る使い方の例(上のページ)
考えている内容を整理しながら、思考を深掘る使い方の例(下のページ)

この例を文章にしたのが、ブログ『ストップ、食わず嫌い~関心の輪を広げた先に~』です。

 

もう一つの使い方が、考えたいことを何となくでも上ページに絵として書いて、下ページの6つの視点を見ながら抜けているテーマや内容を考え、その内容を上ページの絵に追加しながら、完成度を高めていく使い方です。

6つの視点から内容を深め、絵を仕上げていく使い方の例(上のページ)
※青色と緑色の部分が、6つの視点から深掘りして考えた内容をもとに更新・追加した部分
6つの視点から内容を深め、絵を仕上げていく使い方の例(下のページ)

会社や組織の目指したい姿(ビジョン)などを考える際にも、使用できるのではないでしょうか。

 

少しでもノートに興味を持たれた方は、是非一度ノートを手に取ってもらいたいと思っています。お気軽に、ご連絡下さい